肌にトリートメントを施すセラピストとして、お客様の肌質を把握・理解することは必要なことです。
あなたは、肌の機能を理解して施術を行えていますか?
はじめまして、サロンオーナーさんの
売り上げのステージアップをサポートする
澤居寿江(さわいとしえ)です。
こちらの記事では、フェイシャルエステを施す技術者の方に向けて、どんな肌機能を理解しておくことが必要なのか?
について、考えていきます。
フェイシャルエステがターンオーバーに影響を与える理由
フェイシャルトリートメントは角質層のターンオーバーに影響を及ぼす
フェイシャルトリートメントは、サロンによって施術の内容が異なります。
使う商材・工程・手技…。
しかし、いわゆる「お肌のキレイ」に到達させるのは
表皮(皮下0.2mm)のターンオーバーを整えることに
尽きると考えます。
そして、フェイシャルトリートメントは、そのターンオーバーに影響を与えます。
「ターンオーバー」とは、お肌の新陳代謝・肌周期などと呼ばれることもあります
皮膚の1番外側の角質層(およそ0.02mm)のターンオーバーは『なめらかさ』『均一性』に関わっています。
一定の時期に死滅した細胞が落屑していく循環が大事だと言うこと。
もし、死細胞が何らかの理由で落屑せずに、留まり蓄積すると、表面的には
- ゴワゴワする
- 潤いにくい
- 肌色がくすむ
- 毛穴が詰まる
このような現象が起こります。
しかし、
角層のターンオーバーの乱れが及ぼす影響はそれだけに止まりません。
肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンの存在にも影響していきます
乳頭層および網状層と呼ばれる箇所での組織の形成過程とが、角層の落屑に左右されているのです。
私達の肌表面のトリートメントでは、肌内部に影響を与え細胞分裂やその周辺の機能に作用を及ぼす施術をしています。
お客様の肌表面に塗布する
「化粧品」「触れる行為」
その施術ひとつひとつは肌の機能に細胞にどんな作用を及ぼすのか?
プロとして、理解をして対応していきたいですよね。
美容知識のレベルは専門的でないといけない理由
今はネットや美容雑誌を見れば ある程度の美容知識となる情報がいくらでもあります。
お客様が興味があれば もちろん調べられます。
例えば、やさしい肌知識の本や 一般向けの美容情報だと、
こんな説明で終わってしまうことが多々あります。
じゃぁ 毛穴を塞がないように角質のケアをすればニキビってできないじゃん!
みたいな簡単なことではありません。
ここを、お一人お一人の肌を見ながらカウンセリングして、改善をしていくことが大事なのです。
お肌を知れば知るほどみえてくるスキンケアの意味
- 皮膚の表面を酸性皮脂膜で覆う理由
- 皮膚の常在菌の環境
- 皮脂分泌の構造
- 炎症の引き金
- 治癒の過程に起きる過剰角化
毛穴口で起きる アクネ菌によるトリグリセリドの分解 異物反応による炎症
菌と皮脂のもう一回り深い知識を得ると、じゃあ食事は?スキンケアは? メンタルは?
こんなふうに疑問は広がっていきます。
ニキビの原因が複合的である理由がわかってきます。
お客様レベルと変わらない美容知識で「そだねー」とか言ってるだけでは ココロを動かすことはできません。
お客様は、 教科書通りの お悩み改善方法を素直にそのまま やってはくれません。
美容の知識を持って感情のある女性のお肌とどう向き合っていくのか? あなたの課題ではありませんか?